実践派FPのスローリッチのすすめ

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ドル急反発、日本が6年半ぶり為替介入:識者こうみる

ロイター通信より

http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-17239620100915


[東京 15日 ロイター] 

野田佳彦財務相は15日、

午前10時半過ぎの外国為替市場で

日本単独の円売り介入に踏み切ったことを明らかにした。

今後も「必要な時には為替介入を含めて断固たる措置をとる」

としている。

日本の為替介入は2004年3月以来、6年半ぶり。


東京外国為替市場正午のドル/円は、

ニューヨーク市場の午後5時時点から大幅上昇の84円後半。

政府・日銀が為替介入を実施したことで、

一時84.70円と3日以来の高値をつけた。


日本の為替介入と今後の相場見通しなど

に関する識者のコメントは以下の通り。



●介入でもドルのトレンド不変、下落スピードは和らぐ

<バークレイズ銀行チーフFXストラテジスト、山本雅文氏>


ドル/円は基本的には米国金利がポイント。

介入でトレンドが変わることはないとみており、

押し上げ介入はない。

ただ、ドル下落のスピードを緩めることはできる。

日本の当局が、

たとえば前回のような35兆円規模の強力な介入をする

というような強い姿勢を示せば、

これに抵抗できる投機筋はいないだろう。

 
今回の介入は単独介入だろう。

米国との協調介入であれば

共同のアナウンスメントがあるはずで、

また、政治状況的にも協調介入はありえない。

民主党の代表選が終わって政局が落ち着いたことに加え、

産業界からも介入要望が出ており、

これまで菅直人首相や野田佳彦財務相が示唆してきた

介入を実施する環境が整ったということだろう。



●ドル/円は86円に向け上値試す可能性

<NHインベストメント&フューチャーズ(ソウル)の
 リサーチセンター長、LEE JIN-WOO氏>


日本当局は、

ドル/円が簡単に80円まで下落するのを容認しない

とのシグナルを送り、宣戦布告した。

投資家にとっては、円高という一方向に賭けることは難しくなった。


ドル/円は60日移動平均である86円に向けて

上値を試す可能性がある。

その水準では

ドルのショートポジションが大量に積み上がっている。


日本による介入は、

世界のすべての国が通貨安を望んでいることを示すものとなった。

そのため、他国が日本に協力するとは思えない。



●大規模・泥沼化するか否かがポイント

<ニッセイ基礎研究所 主任研究員 矢嶋康次氏>


今回の介入は単独となった。

日本サイドは各国に理解・根回しを進めたが、

「協調」との積極的な理解は得られなかったのだろう。


今後の最大のポイントは、

介入が大規模かつ泥沼化してしまうのか、

2─3日実施して様子見できるくらいに

為替が円安でとどまるという流れになるのかどうかだろう。

 
その点では、

1)日本側からの円高に対する
  
  強いメッセージがどの程度でるのか、

2)諸外国から日本の介入に対して

  どの程度ネガティブな反応がでてくるのか、

  行き過ぎた円高に対して

  各国がある程度の「納得」とのコメントがでてくるか、

3)円高が海外時間に進んだ場合、

  委託介入が実施されるのかどうか、

4)おそらく非不胎化議論が高まるはずで、

  それに対して日銀がどのような見解を示すのか、

5)米連邦準備理事会(FRB)の追加緩和の流れ

  ──などが焦点だろう。



●経済成長目指す菅政権の姿勢が明らかに

<スタンダード・チャータード(香港)のエコノミスト、SIMON WONG氏>

 
菅直人首相はきのうの(民主党代表選)勝利で、

権力がさらに強化された。

彼は景気を支える上で強い力を手にし、

今回の介入は今後打ち出すとみられる

対策の手始めにすぎないと思われる。

 
きょうの介入は、明らかに先手を打って

成長を目指す政策を追求する姿勢を示すものだ。

そのことは、政府が日銀に対して

円債の直接買い入れなどを求める

圧力を高める可能性を意味する。

 
当局は対ドルで80円を超える円高を望んでいない

ことを明確に示した。

中期的に、

日本政府は経済成長を後通しする政策を継続するだろう。



●「非不胎化」なら効果、追加介入を期待

<日興コーディアル証券 シニアストラテジスト 河田 剛氏>

ドル/円の80円割れが為替介入のレベルとみられていたので、

82円台というレベルで当局が為替介入したことに意外感がある。

足元の円高はじりじりと進んでいたので急激な円高とも言えない。

ただ、株式相場は為替介入を好感して

日経平均株価.N225が9500円後半に上昇しており、

目先は9600円の回復を期待する。

介入効果の持続性はわからないが、

「非不胎化」なら株式市場への効果はあると思う。

米景気の回復スピードが遅く、

これから一段の円安に向かうとは考えにくいことから、

追加介入を期待する。



●株売買代金膨らめばトレンド変化の可能性も

<インベストラスト代表 福永博之氏> 

 
日経平均は午後に前日終値比で

250円を超す上昇幅となった。

為替介入が断続的に実施され、

昼休み中もじりじりと

円安が進んだ分に追いつく動きとなっている。

 
低調を続けてきた売買代金が大きく膨らめば、

先物だけでなく実需買いにつながり、

トレンドが変化する可能性もあると期待している。

日経平均、TOPIXともに足元で

75日移動平均線を上抜けており、

売買ボリュームを伴えば

上昇基調に転じることも考えられる。

 
ただ、今回の介入が日本単独であることに加え、

今週発表される米国の経済指標が弱ければ

金融緩和観測からドル安に振れやすくなることもあり、

依然、為替動向は不透明感が強い状況だ。

仮に再び円高に振れて株価が急反落した場合、

上値がしこりとなって残るという懸念もある。



●相当な効果、政治的空白が終了し株売りにくい

<三菱UFJモルガン・スタンレー証券シニア投資ストラテジスト 吉越昭二氏>

 
朝方から菅首相の続投による株安/債券高を見込んだ

投機的なポジションが積み上がっていたが、

午前10時半の為替介入をきっかけに

一斉に買い戻しを迫られた。

短期的には相当な効果があったとみている。

ただ、日本政府の本気度を試すため、

海外市場でもう一度円高に振れるとみている。

海外の政府、議会が

日本の単独介入を許容するのかどうか。

その反応を見極める必要もあるだろう。

これまでは政治的な空白期で

短期筋の動きが活発化していたが、

本格政権の誕生は軽視できず、

株を売り込みにくいムードにはなりそうだ。



●他国はある程度理解示す、すでに介入しているアジア諸国には口実に

<野村証券(シンガポール)の外為調査部門グローバルヘッド、

 サイモン・フリント氏>

 
日本は特殊なケースとみなされるだろう。

日本経済はしばらく前から

深刻な問題に直面していたのは明らか。

株価は低迷し続け、

輸出もほかのアジア諸国・地域と比べて

悪い状況となっている。

日本の厳しい状況に、

他国はある程度の理解を示すだろう。

 
とはいっても、日本の介入は、

各国の為替政策の事情を若干複雑にしているのは確か。

今回のことで、為替介入を行っているアジア諸国に

「日本がやるのだから、われわれだってできる」

という口実を与えるからだ。

日本の介入が大きな反響、

多大な影響をもたらすとは思わないものの、

この点は重要だ。



●景気に警戒感を持ち、慎重なスタンス

<みずほインベスターズ証券 チーフマーケットエコノミスト 落合昂二氏> 

 
野田忠男日銀審議委員は講演で、

「企業の支出活動は慎重で

 民需の自律的回復ははっきり展望できていない」、

「景気刺激策の効果が減衰することもあって、

 米経済の回復ペースは年内にいったん減速するものとみられる」

と発言した。

日本の景気に対して警戒感を持っており、

慎重なスタンスとの印象を受ける。

日本だけでなく、米国についても

目先は下向きの景気を見ている。
 

政策に関しては、

「デフレからの脱却までの道のりが不確かなものになった

 と判断される場合には、 

 必要な政策手段を迅速かつ果断に実行しなければならない」

と述べた。

前回の日銀金融政策決定会合での声明文で

「先行きの動向を点検したうえで、

 必要なら適時適切な政策対応を行っていく」

という初めての文言を加えたが、

それを踏襲した範囲内のものにとどまっている。

円債相場などへの影響は限定的だろう。



●単独介入には限界、当面の焦点は米国の経済指標

<みずほ証券 チーフマーケットエコノミスト 上野泰也氏>

 
当局からの発言内容からみて、

為替介入はきょうで終わりということではなく、

今後も状況次第で継続実施の構えであることが読み取れる。

とはいえ、為替市場の取引規模からみて、

単独での円売り介入の効果には限界があり、

持続性は伴いにくいというのが一般的な見方だ。

当面の焦点は、米国の経済指標となる。

 
円売り介入実施によって、

円高余地を試す流れにとりあえず一区切りがついた上で、

米国で強めの、あるいは

思ったほどは弱くない経済指標が出てくる場合には、

米債券市場で長期金利が反転急上昇した際に

見られたのと同じような流れの変化が、

為替市場で現実化してくる可能性がある。



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投資家として、

今回の予想外の円売り介入について、

一定の評価をしたいと思います。


単発的に終わらず、

必要とあれば随時、

マーケット対峙するスタンスは

獲り続けて欲しいと思います。


本日も最後までお読みくださり

ありがとうございました。


実践派FP 斉藤俊行



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